更年期障害
女性が老年期に差しかかるのに伴い、規則正しくあった月経が不規則になり、月経がなくなるまでの閉経前後の時期を更年期と呼び、この時期に起こるさまざまの身体的、精神的な不調を「更年期障害」と呼んでいます。
更年期のおとずれは、人によって多少のずれがありますが、44〜53歳の間にはほとんどの人が経験するようです。更年期障害が生じる年月は、これも個人差がありますが、2〜3年は続くと言われています。(図1)
この時期は、卵巣ホルモンの分泌状態が乱れるのですが、更年期障害はこのホルモンの分泌の変調により引き起こされるものと考ぇられています。この卵巣ホルモンはエストロゲンと呼ばれていますが、その低下・停止、さらに周囲の環境、本人の精神的な要因が複雑にからまり合い、身体・精神の不調が生じてきます。身体・精神の不調は「不定愁訴」という言葉で表現されます。違和感を感じそれを口に表わすことを愁訴といいますが、その違和感は本人だけが感じている域合が多く、他人の目から見るとよくわからないことが多いものです。このような本人にしか自覚できない調子を「不定愁訴」と言っています。顔がほてる、のぼせる、頭重、頭痛、肩こり、不眠症、いらいらする、などがよく表現される不定愁訴です。また、女性ホルモンの減少によって起こりやすいその他の異常は、腟粘膜の萎縮による膣炎、性交痛、頻尿、骨粗しょう症(骨がもろくなって腰痛や骨折が起こります)高脂血症、動脈硬化などもあげられます。(図2)
薬物療法としては、一般的な女性ホルモンの投与、漢方薬、精神安定剤、睡眠導入剤、鎮痛剤などが使用されることが多かったのですが、最近では計画的なホルモン補充療法が行われることが多くなってきました。注意したいことは、更年期にそれらしい症状が出たとき、勝手に「更年期障害」と自己判断してしまわないことです。時に重大な疾病が隠れている場合があります。必ず医師の診断を受けたいものです。
治療法
- ホルモン補充療法
- ホルモン薬を服用し、不足している女性ホルモンを補い、更年期障害を原因から治療する方法です。
- 【目的】
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- 更年期障害の治療
- 骨粗しょう症・動脈硬化・ボケなどの予防・治療計測
- 性交痛の改善
- 肌の老化防止
- ※注意
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- 乳がんや子宮体がんにかかっている方、肝臓の悪い方、心臓の悪い方など、ホルモン補充療法を受けられない方がいらっしゃいます。
- 長期間、ホルモン補充療法を受ける場合は子宮がん検診、乳がん検診、肝機能検査などの定期検査が必要です。
- 漢方療法
- 漢方薬を用いて、体調を整え、症状をやわらげていきます。
- 心理療法
- カウンセリングや薬などで、神経系の症状を改善していきます。
- 症状に合わせた薬
- 肩こり、頭痛など、更年期によってあらわれる症状を抑えます。
- 運動や食事
- バランスのとれた食事や運動を生活にとりいれることで、更年期に負けない体と心をつくります。
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