子宮筋腫について
子宮筋腫は、子宮の壁に良性のこぶ(腫瘍)ができる病気です。身体の成熟した大人の女性によく見られる、ポピュラーな婦人病の一つで、25歳未満の女性にはまれにしか見つかりません。この病気になる原因は、まだわかっていませんが、性ホルモンの一つ卵胞ホルモンの影響が大きいと考えられています。子宮の外側に張り出すもの(漿膜下筋腫)、子宮壁の中にできるもの(筋層内筋腫)、子宮の内側に張り出すもの(粘膜下筋腫)の3種類に大きくわけられます。
- 症状
- 腫瘍のできる場所によって症状は異なり、定期検診などで見つかっても痛みなどの自覚症状がなかったため気づかなかったというケースが多いのです。代表的な症状は、生理の期間が一週間以上続き、出血量が多くなるなど、生理が重くなることです。この症状が続くことによって貧血になったり、腰痛に悩まされたりすることがあります。ほかには、おなかにしこりを感じる、膀胱が圧迫されるなどの症状があります。
- 検査方法
- 生理が重くつらくなり、「今までと違うな」と思うようであれば、診察を受けましょう。子宮筋腫は、無症状のときに早く発見できれば、ほとんどが完全に治る病気です。
- 治療
- 内診(産婦人科医が膣を診察する)やエコーで、簡単に調べることができます。手術をする場合は、更に子宮内部や、子宮内膜の病理組織検査などを行うことがあります。
- 予防
- 対症療法(鎮痛剤・止血剤・鉄剤・漢方など)、外科的手術(子宮全摘術・核出術など)、ホルモン療法(偽妊娠療法・偽閉経療法)等の治療法があります。症状がなく、腫瘍が小さいときは、半年に一度の定期検診で経過を見るケースがほとんどです。生理痛がつらいなどの重い症状のとき、他の臓器に影響が見られるときなどは、手術を行いますが、現在でははじめに筋腫の症状をおさえ貧血などを治療するには、ホルモン療法(gnrhアゴニスト)が有効です。ホルモン療法は卵巣からのエストロゲンを抑えて筋腫を小さくするものです。ただし、あまり長くは続けません。閉経後であれば、基本的に腫瘍は大きくならないため、様子を見ながら自然退縮を待ちます。手術によって完全に治りますが、再発することもあるので、若いときに筋腫のあった人は定期的なチェックをお勧めします。
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